冷え性について

冷え性とは、多くの人がお悩みの症状です。
冷え性は大きく分けると『下半身』『四肢末端』『内臓性』『全身性』の4つに分けられます。
冷え性は男性より女性に多く、20〜30代の若い女性や、更年期を迎えた50〜60代に多くみられます。
男性と比べて女性に多くみられるのは更年期の有無だけでなく、女性は男性より筋肉の量が少ないからだと言われています。

若い世代で起こる冷え性は、主に環境の変化に伴うストレスが原因で起こる自律神経の乱れと言われています。
自律神経が乱れると全身の血流が悪くなるため、熱を全身にうまく運ぶことができなくなるため冷え性を発症します。

更年期に起こる冷え性は、閉経に伴うホルモンバランスの乱れが自律神経の乱れを引き起こすのからだと言われています。
さらにこの年齢なると筋力の低下などもみられ始めるので、若い世代の冷え性より難治とされています。

冷え性は女性に多いと前述しましたが、実は男性にも冷え性を訴える方が大勢いらっしゃいます。
女性の約8割が『冷え性』の自覚があるのに対し、男性も約6割が『冷え性』を自覚しているそうです。
男性の冷え性も女性と同じ更年期が原因とされています。
男性の更年期は女性と違い明確な発症時期がなく個人差があるため、無自覚のうちに更年期障害を起こして冷え性を発症しているケースが多いようです。

以上の事から、冷え性の主な原因は筋力不足ではなく自律神経の乱れであることがわかります。
冷え性の人は代謝を上げるために筋トレをされたりしますが、筋力は直接的な冷え性の原因ではありません。

ですが、筋トレをすると冷え性は高確率で治ります。
そのメカニズムですが、人の体は筋トレを行う事により沢山のホルモンが生産されるからです。
その中で男性ホルモンと女性ホルモンが生産されると自律神経が整いやすくなるため、冷え性は改善されていきます。

さらに筋力が増すことで代謝も高まり、体温も上昇します。
但し女性の場合、男性ホルモンが増えすぎると多嚢胞性卵胞症候群の原因になったりしますので、過剰な運動やサプリメントでの摂取はおすすめできません。

まとめさせて頂きますと、冷え性は自律神経が乱れると発症する。
自律神経の乱れは筋トレで改善される。
その他にも食事によって体内のホルモンバランスを整える事で自律神経を整えることも可能です。
規則正しい食事、睡眠、運動、この三つを意識すると冷え性は改善されます。
体の冷えを感じる方は、ぜひ一度生活習慣を見直してみてください。