めまい

この４割のめまいの方に対して、研究を続けてきた結果、いくつかの共通点を発見しました。

まず一つ目に背骨や骨盤が歪んでいる事が多いです。背骨や骨盤が歪むと、さまざまな不調が現れます。例えば、背骨の歪みは自律神経の不調を引き起こします。頸椎、胸椎、腰椎は交感神経の経路が通っており、頭蓋、仙骨は副交感神経の経路です。この背骨が歪む事で交感神経、副交感神経がしっかり機能せず、自律神経が乱れる事になります。

次に、内臓疲労を起こしている状態。
めまいの患者さんのお腹や背中を触ると、とても緊張していたり、冷えているのが特徴的です。
これは筋肉的・骨格的にも良くありませんが、内臓的にも良くないのです。
みぞおちの奥には、胃や膵臓、右側には肝臓、左側には脾臓、腹部の真ん中は小腸、下腹部は膀胱、背中側には腎臓など、臓器が詰まっています。
内臓の位置している筋肉や皮膚が硬くなると内臓の働きが低下し、疲労がどんどん蓄積されてきます。

最後に、後頭骨が硬く、頭蓋が重いのが特徴です。
これは頭痛の患者さんにも似たところがあるのですが、めまいを訴えている方は後頭骨が硬く、そして頭蓋自体が重いのが特徴にあります。
後頭骨の硬さと頭蓋の重さが何に影響を及ぼすのかというと、脳脊髄液の循環が悪くなるという事です。脳脊髄液とは脳から脊髄の表面を覆い、脳室や脊髄中心管内にもたまっている細胞外液の事で、脳脊髄の保護や栄養補給などの働きをしています。
これは、脳室で生成され脊髄に送られるのですが、後頭骨の硬さや頭蓋の重さによって循環不足を引き起こす事があります。そうすると力が入りにくかったり、身体が怠かったり、疲労がなかなか取れなったりします。

この３つがどういった訳か、めまいの患者さんの身体的特徴に共通するのです。

残念ながら私たちも、めまいの原因をすべて特定するのは難しいです。
患者さんに説明する時でも、やはり原因が分からず、はっきりとした説明が出来ない場合もあります。しかし患者さんの身体を診ていくと、この３つの特徴全てもしくはどれかに当てはまります。

この身体異常を解消したところ、病院で原因不明と言われためまいの患者さんが驚く程良くなっていったのです。
このエビデンスから、
①背骨、骨盤調整
②内臓調整
③後頭骨、頭蓋調整

この３つがめまいに有効な治療法で有る事が当院の出した答えです。
病院でも「原因不明のめまいだ」と言われた場合でも、安心してください。
当院に来られるめまいの患者さんで半数以上の方が原因不明と言われるような状況でしたが、それでも多くの方が改善に至っています。

遠方の方からたまに、「住まいの近隣で同じ施術をしている治療院はないか？」という質問を電話で受ける事がありますが、この３ステップは特殊な施術になりますので、残念ながらご紹介できる院はほとんどございません。

もしめまいでお困りの方はご相談だけでも大丈夫です。まずは当院にご連絡してください。